わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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読書感想文-小説

『ボッコちゃん』1971年に出版されたとは思えない!全く色あせない名作

「夢巻」の作者田丸雅智さんが好きなので、その彼が憧れた星新一さんを読んでみました。 ショートショートなので、1話が凄く短いので子供の塾のお迎えの待ち時間に読んでいました。 通勤、通学のお供や寝る前に1話ずつ読む・・・など、忙しくまとめて読書時…

『婚礼、葬礼、その他』呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生

第139回芥川賞候補作。 私は津村さんの描く「怒り」が好き。この人の世界観が好き。 この作品は表題通り、冠婚葬祭に翻弄される主人公の話です。 婚礼、葬礼、その他 感想 大学時代の友人結婚式に出席中、上司の親の通夜手伝いに呼び出されたОLヨシノ。 「行…

『29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた』自分の人生の主役は自分

29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた 感想 主人公は29歳になった派遣社員の女の子。 一人ぼっちで迎える29歳の誕生日に、「自分はどうしてこうなってしまったんだろう・・・」と人生を振り返える。 その振り返った人生に、私から見ると失敗なんかなくて。…

『ポトスライムの舟』こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説

私は津村記久子さんの文章がとても好き。 彼女の書いている事は日常のなんでもないことが多い。 ドキドキするようなことが特に起きる訳でもなく淡々と過ぎる毎日を書いている。 それが、すっと入ってくる要因なのかも。そして、「怒り」を書くのがとても上手…

『ようこそ、わが家へ』正しいことを追求し闘う姿

ようこそ、わが家へ 感想 初、池井戸潤 でした。「正しい事」とか「正義」が必ずしも守られる訳ではなく、その正義故にトラブルに巻き込まれたり逆恨みされるというのは、このご時世とても身近なことに感じられて怖いと思いました。 人間は、誰だってひとり…

『ホテルローヤル』の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編

第149回直木賞受賞作です。 この作品の舞台は、廃墟となった「ホテルローヤル」というラブホテル。 作者 桜木紫乃さんのご実家が営まれていたラブホテルと同じ名前です。 ホテルローヤル 感想 7つの連作短編集なのですが、進み方が非常に好きで一気読みでし…

『七十歳死亡法案、可決』七十歳死亡法施の行まであと2年!あなたはどうする?

衝撃のタイトルに惹かれ・・・怖いもの見たさで図書館にて。 だけど、想像していたような恐ろしさは全くなく・・・面白くて睡眠時間を削っての一気読みでした。 七十歳死亡法案、可決 感想 七十歳の誕生日から一か月以内に、日本国民は安楽死させられるとい…

『夢巻』星新一の流れを受け継ぐ新世代ショートショート作家の旗手、初の単行本!

ショートショート界の期待の新人、田丸雅智さんの初作品集です。 星新一さんに憧れてショートショートを書き始めたとの事でした。 夢巻 感想 超絶空想の世界なので、好き嫌いは分かれるかもしれませんが...私は大好き。 今後も応援していきたい作家さんです…

『小さいおじさん』第十五回ボイルドエッグズ新人賞受賞作

第15回ボイルドエッグズ新人賞受賞。 題名から、勝手にほんわかしたファンタジーなのかと思ったのですが、実際は28歳の女性3人のお話です。 小さいおじさん 感想 中学二年のときに同じクラスだった、28歳の女性三人。 3人は中学校の同窓会で再会するんだ…