わたし、シーズン2

読書が趣味の30代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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芥川賞受賞作品の読書レビュー

正式には「芥川龍之介賞」。作家・芥川龍之介の名を冠した新人賞です。

各新聞・雑誌で発表された無名・新進作家の短編純文学作品が対象となります。

受賞作品には「文芸春秋」に掲載されます。

受賞作とノミネート作の読書レビューです。

『乳と卵』母親が「女」になること...それはそれは恐怖で悍ましい

姉とその娘が大阪からやってきた。 三十九歳の姉は豊胸手術を目論んでいる。姪は言葉を発しない。 そして三人の不可思議な夏の三日間が過ぎてゆく。第138回芥川賞受賞作。 乳と卵 感想 独身の"私"と母である巻子、その娘で、思春期まっただ中の緑子の3人の物…

『推し、燃ゆ』推しがいない私さえ一瞬で物語へ引きずり込んでいった

第164回芥川賞受賞作。(2021年本屋大賞ノミネート作品) どこの本屋さんでも品切れで、手に入れるのに苦労しました。 推し、燃ゆ 感想 私は、40年近いこの人生で一度も「推し」がいたことはない。 いいな~と思う俳優や歌手がいても「いいな~」止まり。 ファ…

『母影(おもかげ)』私は少女を抱きしめてあげたい

母影と書いて”おもかげ”と読みます。 ロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル&ギターの尾崎世界観さんの4年半ぶり、初の純文学作品。第164回 芥川賞候補作です。 母影(おもかげ)感想 小学生の女の子の目線で物語は進んでいきます。 シングルマザーで…

『爪と目』"あなた"がネットの世界にのめりこんでいく様子がリアル

第149回芥川賞受賞作です。 独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させるホラー作品です。 爪と目 感想 ......なんだろう。読み終わった後のこの感じ。 私の勝手な想像で子供が虐待されるのかと思っていたのですが、違っていました。 2人称は、違和感も…

『婚礼、葬礼、その他』呼ぶことはできなくても頻繁に呼ばれる人生

第139回芥川賞候補作。 私は津村さんの描く「怒り」が好き。この人の世界観が好き。 この作品は表題通り、冠婚葬祭に翻弄される主人公の話です。 婚礼、葬礼、その他 感想 大学時代の友人結婚式に出席中、上司の親の通夜手伝いに呼び出されたОLヨシノ。 「行…

『ポトスライムの舟』こんな生き方、働き方もある。新しい“脱力系”勤労小説

私は津村記久子さんの文章がとても好き。 彼女の書いている事は日常のなんでもないことが多い。 ドキドキするようなことが特に起きる訳でもなく淡々と過ぎる毎日を書いている。 それが、すっと入ってくる要因なのかも。そして、「怒り」を書くのがとても上手…