わたし、シーズン2

読書が趣味の30代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『犬たちをおくる日』愛媛県動物愛護センター職員たちの日常を追いながら、命の尊さを考えるノンフィクション

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平成23年度の犬・猫の殺処分数は、174,742匹。[引用:動物愛護管理室]

 

単純に365日で割ると、1日約479匹が殺処分されている事になります。

 

恐ろしい数だと思いませんか?

 

ペットブームだなんだと言っている裏側でこのような現実。 

 

この本には、施設に自らペットを持ち込む飼い主とのやり取りも載っています。

 

「これは作り話じゃないの・・・!?」と思うような会話もあります。

 

子供のエピソードも書かれていて、心から嘘だと思いたい!と思うものもあります。

 

センターの方々が、ガス室のボタンを押す時の苦しみや怒りも書かれています。

 

そして、人間を最後まで信じ続け・・・殺されていく動物の最後の姿も書かれています。

 

ガスで殺された犬たちは、その後800℃で焼却され、骨を砕かれて、土嚢袋に入れられ、産業廃棄物になります。 

 

本書には、写真もたくさん載っています。悲しそうな眼をした犬たちの写真に胸が押しつぶされそうになります。

 

ガス室や慰霊碑の写真も掲載されています。

 

息絶えた犬達も載っていますが、遠目で白黒なので決してグロテスクなものではありません(寝ているような悲しい写真です)ので子供が見ても大丈夫だと私は思います。 

 

もちろんとても悲しい現実ですが、だからこそ目を背けてはいけない気がします。

 

殺処分の問題では、ペットショップでの生体販売や悪徳ブリーダーなど様々な問題がありますが、実は”自称 動物好き”の人たちにも大きな問題があると思います。

 

ペットを捨てる人は、ペットを飼っている人ですから。

 

私も、犬と暮らしています。だからこそ、無責任な飼い主が目につきます。

 

ノーリードで散歩させる人。

 

糞のマナーが悪い人。

 

夜に飼い犬を放す人。 

 

そういう人に限って「愛犬家」だと言ったりする。「うちの子は大丈夫」などと言います。

 

本当にペットを大切だと思うならば人に迷惑をかけるような飼い方もしないと思うんですよね。

 

また、野良猫や野良犬への無責任な餌やりも、結果的に殺処分される動物を増やしてしまっているような気もします。 

 

では、私に何ができるのか...残念だけど私にできることなんて限られています。 

 

だけど、こうして現実を知り、きちんとマナーを守り、最後まで共に暮らし、大切な家族を看取ることが、飼い主の私たちができる1番身近で大切な事だと思います。

 


「かわいい」と言うだけなら、本当に誰だってできるんですよね。

 

だって、小さいものはなんだってかわいい。愛らしい。 

 

だけど、その小さくてかわいいものは”命”だから。

 

それを預かる責任は大きいと思います。

 

そして、ペットは家族だと言うけれど、それは飼い主が思うだけの事。 

 

世の中の人がみんな、自分の家のペットをかわいいと思ってくれるわけではない事も忘れてはいけません。 

 

犬や猫が嫌いな人だっているし、糞害に悩まされている人もいる。

 

大切な家族だと言うペットがそういった他人の迷惑にならないよう気を付けないといけません。 

 

小さな命たちと幸せに暮らす事は、とても心温まる素敵なこと。 

 

それを人間の独りよがりではなく、小さな命たちにもそう感じてもらえるように、共に大切に暮らしていければいいな・・・と思いました。 

 

児童書なのでとても読みやすく書かれています。

 

ペットを飼っている人にも、いない人にも大人にも子供にも読んで欲しい1冊です。(#今西乃子)

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