私は津村記久子さんの文章がとても好き。
彼女の書いている事は日常のなんでもないことが多い。
ドキドキするようなことが特に起きる訳でもなく淡々と過ぎる毎日を書いている。
それが、すっと入ってくる要因なのかも。そして、「怒り」を書くのがとても上手だと思う。
ポトスライムの舟 感想
この小説は「働く」ということが1つのテーマになっているが、津村記久子さんは会社勤めをしながら執筆しているそうなので、「働く」という事がリアルに描かれている。
表題作の「ポトスライムの舟」も「十二月の窓辺」も共に働くことを描いているが、重さが全然違う。
ポトスライムの舟に出てくる人物は、「嫌な人」がいない。
みなそれぞれに一生懸命生きている人たち。
十二月の窓辺に出てくる人物は、「嫌な人」がいる。しかもたくさん。
どちらも”社会”なんだと思う。
さあ!私は今日も頑張る!
働く!
生きる!!(#津村記久子)
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