夕食を食べた後、祖母はTVを見ていて、母は机を拭いていて、私は食器を洗っていたときのこと。
娘が絵本を読み始めました。
100万年も しなない ねこが いました。
100万回も しんで 100万回も 生きたのです。
私も娘も大好きな「100万回生きたねこ」
娘は読みつづけ、大人は手を止めて聞き入ってしまいました。
・・・・・・ねこは もう けっして 生きかえりませんでした。
何度も読んだことがあるのに、自分が読んであげるのとは全く違った印象でした。
読み終わった娘に「なんで、ねこはもう生き返らなかったんやと思う??」と聞いてみました。
娘(7歳)「白いねこが大好きだから。」
祖母(94歳)「もう疲れたんやないん?」
母(58歳)「一生懸命生きたからじゃない?」
きっとどれも正解なんだと思います。
人それぞれの解釈で。それが絵本のすばらしさだと思います。
何度となく読んだ本だけど、改めて考えさせられました。
何度生まれ変わっても、他人から見れば幸せそうでも、自分が幸せだと思えないと満たされない。
でも、逆に他人から見れば必ずしも幸せだと思えないような生き方でも、自分が幸せだと思えたら幸せなんだろうな。
全ては自分次第。命には限りがあって、だからみな苦しくても一生懸命生きるんだろう。幸せを求めて。
何度も何度も人生が繰り返すなら、1回の人生に対する"一生懸命度"が違ってくるんじゃないかな??
1回きりだからきっと必死に生きられるんだろう。
命には限りがあるし、人生は1度きりだけど、人間はその人生の中で何度だってやり直せる。
自分次第で。
たった1度の人生だから、大事に生きていかなきゃね。(#佐野洋子)