わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『母という病』きっと、母と子は難しい

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精神科医である著者の経験と知識が詰め込まれています。

 

正直、同じような内容が繰り返される感は否めないのですが、色んな人々の「母という病」を垣間見ることができます。

 

「自分や母に当てはまる」と思う事で自分の母に対する感情が、ストンと府におちる。

 

「これは私とは違う」と思う事で、なんとも言えないような安堵感を感じる。

 

そして「母」という存在が、子供に与える影響の大きさを突き付けられ、「母」である自分には大きな大きな責任があるという事を改めて感じ、少し不安にも思いました。

 

 

きっと、母と子は難しい。


元々は「母」の体内にいた「子」。

 

だからこそ、まるで一心同体のように、全てを分かってくれる.....分かってほしいという欲求が強すぎるのかもしれない。(もちろん頭では別人格だと分かっているけれど、DNAレベルの何か深いものが「母」にそれを求めているような感じ。)

 

私は母の事を「毒親」だとは思っていない。

 

ただただ幼少期から淋しかった。

 

子供を産んで初めて、自分が母に抱いていた感情を知ることになりました。

 

戸惑い、母を嫌悪する期間があり...それはそれで苦しかったです。

 

 

私が1歳を過ぎた頃には弟が生まれ、私が3歳になる頃に両親は離婚しました。

 

私は幼いながらにも「母には甘えてはいけない」と思っていました。

 

母はいつも疲れたと言って機嫌が悪かった。

 

そして幾人かの「彼」を経て、新しい「父」ができた。自分の居場所はなくなった気がした。

 


私の娘は学校での出来事を私によくしゃべります。

 

それは、いいことや嬉しいことの時もあり、愚痴の時もあり。

 

そんな娘を見て母は、「”今日こんなことがあったよ。”なんて、あんたから話してもらったことないわ~」と言うけれど、

 

そういう一言一言に、なんだか傷をえぐられたような気持ちになっていました。

 

私は、おとなしい子だったから何も話さなかった訳じゃないんだよ、と。

 

だけど最近は、本当にスイッチが切り替わったように、色んなことで気持ちに変化がありました。

 

母だって、淋しかったのだと思います。

 

だからもう責めないよ。

 

だって、私も母だから。

 

 

本当に大切なことは、過去の母を責めて自分が傷つくことじゃなくて、これから私が母としてどう子供とかかわっていくか。

 

もし、過去の自分にひとこと言えるならば「あなたが辛い想いをした分、今は幸せに生きています。」そう伝えてあげたいです。(#岡田尊司)

 

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