『日本児童文学』に連載されていたものに加筆修正して書籍化したものです。
連載時のタイトルは「わたしと友だちになってはいけない」だそうですが、これがまたピタリとハマります。
児童書というカテゴリーのようですが、大人が読んでも面白いと思います。(1時間くらいで読めちゃいます。)
密話 感想
児童文学ですが、決して明るくはなく、きれいではない。
だけど、メアリーの心はとても美しい。
「悲しい」ではなく「哀しい」物語です。
なんとなく気持ちの悪いストーリーなのですが、その中の強烈なメッセージ...は「トモダチ」だと私は思います。
少年たちが簡単に「仲間」だと呼び、「友達」と呼ぶ。そして「仲間」と人を殺す。
そんな事件が時々ありますよね。
それって、本当に仲間なの?友達なの?って思いませんか?
本当の友達とはなんなのか、本当の友達に自分がしてあげれることってなんだろうか。
そんな事を子供に感じさせてくれる作品なのではないかと思います。(#石川宏千花
)
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