40歳を目前に、生きることへのしんどさから開放されたなぁと感じる今日この頃。
著者も、戻るならそのくらいの年だと書いていたので、同じように思う人は多いのかもしれません。
著者の益田ミリさんが、お父さんの亡くなられる前後を中心に書いたエッセイです。
お父さんは、時々ミリさんのコミックエッセイなどにも出てきていました。
身近な人が亡くなるということが、優しくリアルに描かれています。淡々とした文章なのですが、それが逆にリアルだなぁ、と感じました。
私は昨年、最愛の愛犬を癌で亡くしました。
それはそれは悲しく苦しいことでした。
「生きているということは、必ず死がくる」
そんなことは頭では分かっているのに、自分の身に降りかかると受け入れるのに時間がかかります。
まだ受け入れられていないような気がします。
だけど、残されたものは生きていかなければいけないので、少しずつ日常に戻っていく。だけど、ふとした時に思い出し、悲しくなったり後悔したり。
私自身、知らぬ間に年を重ね、身近な人や大切なペットの死を経験しました。
まだこれから何度もあるんだと思います。
大人になるということは”「死」と向き合うことが増える”ということなのかもしれません。
それならば大人になんてなりたくないなぁ、といい年の大人が思っています。 (#益田ミリ)
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