わたし、シーズン2

読書が趣味の30代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『痛い靴のはき方』かけがえのない日常をつぶさに掬い取るエッセイ集

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益田ミリさんのエッセイ集です。2018年出版なのですが、たくさんの旅行記が書かれていて、少し前まではみんな思い思いに旅行に行き、それぞれの人生を楽しんでいたんだな...と改めて思いました。

 

おかげで読んでいる間、なんだか自分がいろんなところに旅行しているような気分にもなりました。

 

私は、天気が良かったり、おいしいものを食べたり、いい映画を見たりするだけで「あぁ...幸せだなぁ~」と心底思えるタイプなのですが、ミリさんも同じなのではないかなと思っています。

 

なので読んでいてなんとなく心地いい。

 

んでもって、時々ふと何気ない日常や出来事に切なさを感じる瞬間を上手に言葉にしていて、それにもとても共感したりするのでした。

 

 

何より私はこの本の「痛い靴のはき方」というタイトルに猛烈に惹かれてこの本を購入しました。

 

私は昔から靴が大好きなのですが、ヒールのある靴はほぼ全て足が痛くなります。

 

それでも若い頃はとにかく素敵な靴を履きたくて、足が痛くても靴擦れが出来ようとも、お気に入りのヒールを履いていました。

 

しかし最近は...どんなに素敵でも、履いていて足が痛くなる靴は履かなくなりました。

とにかく足に優しく、グングン歩けるスニーカー最高主義。

 

タイトルを見つめながらそんなことを考えていると「あぁ...人生は痛い靴の履き方探しに似ているのかもしれない」と、ふと思ったのでした。

 

 

若い頃は夢や理想に溢れていて、多少自分を犠牲にしても自分の思い描く人生を歩もうと頑張る。

 

まさに「痛い靴のはき方」を探しながら。

 

でも人生の後半に入ると、たくさんの経験を積み挫折も味わったりして...痛い靴は脱いで自分の足に合った靴を履きたくなります。

 

多少その靴が、自分の理想の形ではなかったとしても。

 

長い間痛い靴を履いていたから、少し形が変わってしまった自分の足を見て...なんだか愛おしく、少し誇らしく思ったりするのでした。

 

 

ミリさんは中学生の頃「私は先生たちのことが本当にかわいそうだった。もう未来の国に来てしまっている悲しい人たち。未来がないってどんな気持ちなんだろう?なんの楽しみもない。」と思います。

 

でも自身も40代後半になり、月に一度のオイルマッサージをいつも心待ちにしていることに気づき、「未来と言うのは「遠く」とは限らず、1か月後も未来なのであるぞ!と、あの当時の私に言ってやりたい。」と思うのでありました。

 

それを読んだ私は、頭をゴツンとされたような感覚でした。

 

いくつになっても未来を楽しみにしていい。

 

一か月後だって、明日だって私の「未来」なんだと思うと...なんだかそれだけでワクワクが湧いてきました。

 

 

痛い靴を脱いだ私の人生第2章。

皮が厚くなり少しいびつになったこの足で、時々また痛い靴を履きながら...小さな楽しみをたくさん見つけて歩いていきたいなぁと思うのです。(#益田ミリ)

 

* この本の感想を書きました *