わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

MENU
アラフォーダイエットカテゴリー
おすすめスープジャー
歯医者さん
ブログカスタマイズカテゴリー

【テレビ番組レビュー】『カミングアウトの“向こう側” あなたといる、家族になる』多様な家族の形について考える

LGBTQカップルの子育ての様子や苦悩が写された『カミングアウトの“向こう側” あなたといる、家族になる』という番組を見ました。

 

www.nhk.jp

 

女性同士のカップル・男性同士のカップル、2組それぞれの子育てを追ったドキュメンタリーです。

 

わたし個人のLGBTQに対する考え

番組の感想の前に、わたし個人のLGBTQに対する考えを書いておきたいと思います。

 

まぁ...正直「考え」なんて立派なものではないのかもしれませんが。

 

 

「LGBTQ」という言葉、最近では本当によく聞かれるようになったので多くの人が知っていると思います。

 

メディアにもたくさん取り上げられるようになったので、様々なLGBTQ当事者の話を見聞きすることができるようになりました。

 

性的嗜好や自分自身の性自認の分類、と言ってしまえばなんだか単純ですが.....実際は私たちマジョリティー側と同じように「ひとそれぞれ」。

 

「LGBTQ」という簡単な言葉とは反対に、それはとても複雑です。

 

 

私は同性のことが好きな人がいても全然いいと思うし、体の性と心の性が違う人がいるということも理解することはできます。

 

ただ、昨今の「多様性の押しつけ」のようなものは...正直受け入れられません。

 

具体例としては「体は男性だけど心は女性なので、女子トイレ(お風呂)を使いたい」とか「体は男性だけど心は女性なので、女子競技に出場する」みたいなこと。

 

少数派の意見で、多数派の人権侵害をしてもよいというのは違うと思うから。

 

 

でもそんな風に「体は男性だけど女性の権利を与えろ!」なんてことを言うのはごくごく一部で、多くのLGBTQ当事者は ”そうじゃない人” と同じなんだと私は信じています。

 

 

恋愛対象も性自認も自由でいい。

 

少数派の差別もだめ。

 

だけど...それは多数派の人権侵害をしてもいいということではないので、ある程度の区別は必要、という感じかな。

 

言葉にするのはなんだか難しいね。

 

 

 

少し話は逸れてしまいますが、私は人をカテゴリーではなく「個人」としてちゃんと認識できる人でありたいと思っています。

 

人は気を抜くと無意識に....ついついカテゴリーで先入観をもってしまいがちになるので。

 

 

社会生活を送る上で、みんな嫌いな人や苦手な人っていると思います。

 

でも「私、あの人が嫌いなんだよね~」と言う人に対して「それって差別じゃん」なんて言わないですよね。

 

しかし「私は、あの人が外国人だから嫌い」というのは差別だと思うのです。

 

なんか、そういう感じ。

 

 

性別・性的嗜好・人種・職業....などで人を判断せず、その人個人を見て人と付き合う。

 

私の中では、それが多様性を受け入れるということなのかな、と思っています。

 

『カミングアウトの“向こう側”あなたといる、家族になる』 感想

この番組では、ゲイ・レズビアンのそれぞれの同性カップルの子育てが放送されていました。

 

レズビアンカップルは、精子提供でそれぞれのお子さんを出産。

 

ゲイカップルは(上記とは別の)レズビアンカップルに2回精子提供をして、1回目に生まれた子をレズビアンカップルが育て、2回目に生まれた子をゲイカップルが育てています。

 

 

これらの方法には賛否両論があるとは思います。

 

私も現状で、全面的に大賛成!とは言うのは難しいかもしれません。

 

法整備・倫理観などの問題点も多々あると思います。

 

でも、今回はそういうことは抜きで書きたいと思います。

 

 

 

 

TVに映っていた子供を愛する両親とその子供の姿、それは「普通の家族」でした。

 

ただ、お母さん(またはお父さん)が2人というだけ。

 

私がこの番組を見て率直に思った事は「なんか『普通』だな」ということ。

 

最初は、子供が片方の親としか血がつながっていないということで、血がつながっていない方の親は愛情湧くのかな....?と思ったのですが、まぁそれって異性カップルでもあるよなと。

 

養子縁組で両親ともに血がつながっていなくても愛されて育っている子もいるし、両親ともに血がつながっていても虐待されてしまう子もいるわけで。

 

初めて同性カップルの子育てを見て、初めてそういうことを改めて考えました。

 

 

同じ番組を見た他の人はどう思ったのだろうと検索してみると....なんとも辛辣な言葉がたくさん。

 

「同性カップルの子供なんてかわいそう!」

 

「同性カップルの子なんて、将来子供がグレそう」

 

「同性カップルなんてすぐ別れるんだから子供がかわいそう」

 

そんな意見を見て私は思いました。

 

...う~ん、でもそれって全て、異性カップルでも同じじゃない?

 

 

そう考えると、異性カップルだから・同性カップルだから...ということが何か大きな問題にはならないのかもしれないな...と思いました。

 

同性カップルだろうが異性カップルだろうが、たくさんの愛情を注ぎ親の責務を果たしてくれる親の元に生まれたら、それは子供にとって幸せなんじゃないのかなと私は思うのです。

 

 

そしてネットの辛辣な意見を見て私が1番強く思った事、それは....

 

「同性カップルの子供なんてかわいそう!」なんて言ってるお前が「かわいそうな子」を作ってるんだよってこと。

 

 

前述したとおり、同性カップルの出産には法整備や倫理観の問題があるとは思います。(でもつきつめると、異性カップルの代理母とかも同じ問題があるよね....)

 

でもそれとこれとは、とりあえず別問題。

 

だってもうその命はこの世に誕生しているわけで。

 

出自を選べない子に対して「あなたはかわいそうな子だよ」なんて、絶対大人が言うべきではないと私は思っています。

 

 

今回放送されたお子さんたちも、成長と共に心無い人から何か言われることもあるかもしれません。

 

でも「そんなこと言うほうがおかしいんだよ!」と言う大人がたくさんいる社会であってほしいなって思いました。

 

そして生まれてきた子供は両親からは目一杯愛され、社会からも守られる存在であって欲しいと思います。

 

 

 

*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*