X(旧Twitter)で、たまたま流れてきたコミックエッセイ。
絵がなんとも可愛くて、来年うちの娘も成人式を迎えるということで読んでみました。
kindleで無料で読めますし、著者すや子さんのブログでも読めます。
成人式、後悔してる 感想
著者すや子さんの、成人式のお話。
コミカルでキュートなイラストとは裏腹に....何とも胸が痛むストーリーでした。
成人式で親の振袖を着る....というのはよく聞く話。
すや子さんも、お母さんに「着て欲しい」と頼まれ、「着てくれたら10万円あげる」とまで言われ二つ返事でOKします。
重ねて、髪型を「日本髪にして欲しい、してくれたら追加で5万円あげる」と言われ...それも即決します。
特に着物や髪型にこだわりがなかったし、お金をもらえることで即決したすや子さんですが、成人式前日に「自分だけ浮いてしまうのでは....?」と不安になります。
そして....なんやかんやあって成人式を欠席するのですが、その後猛烈な後悔が襲ってきます。
なんかね、すや子さんの気持ちめちゃくちゃ分かるんだよね。
すや子さんも書いているんだけど、大人になった今では「どうでもいい」と思えることでも、若い頃はそうは思えないし、変に意固地になっちゃう。
きっと多くの人が経験したことがあるんじゃないかなぁと思います。
ブログやXなどには、お母さんを責めるコメントもきたようですが、すや子さんはお母さんに対して怒りなどはないと書かれていました。
理由は、普段のお母さんは基本「好きにしな」という感じの人で、振袖の件も著者自身が特に自分がしたい格好などなく、母や祖母に喜んでもらいたいと思う気持ちのほうが強く最終的には選んだからということでした。
そうだよね、このお話は...すや子さんも、お母さんも「自分のお母さんが喜んでくれたら」という気持ちが根っこにあるから、親子関係が悪いとかじゃなく、むしろ逆なんだよね。
だから余計に、胸が痛む切ないお話なんだと思います。
本の最後にお顔は隠していますが、実際の振袖を着た写真が載っています。
それはそれは素敵なお写真でした。
実は私も、成人式の前撮りの時のヘアメイクがとーっても古臭くて、前撮りの写真は二度と見たくない!と思って実際に見ていませんでした。(なので当日のヘアメイクはちょっと派手にしたw)
しかし先日、母が大掃除をしていた時に私の前撮り写真を見つけたらしく、「見て、この写真!孫チャン(私の娘)にそっくりじゃない????」と、20年以上ぶりに前撮りの写真を私に見せてきました。
そこに映っていた20歳の私は....古臭くなんてなくてとてもかわいかった。(そして今の私の娘に驚くほど似ていた...)
そんなものよね、本当に。
<おまけ>
著者すや子さんの「痔と私」というコミックエッセイもとっても面白いです。
kindleで0円で読めるのでぜひ♪
(#すやすや子 #家族の話)