わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『ホテルローヤル』の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編

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第149回直木賞受賞作です。

 

この作品の舞台は、廃墟となった「ホテルローヤル」というラブホテル。

 

作者 桜木紫乃さんのご実家が営まれていたラブホテルと同じ名前です。

ホテルローヤル 感想

7つの連作短編集なのですが、進み方が非常に好きで一気読みでした。

 

舞台がラブホテルなので、多少の性描写ありますが、過激な表現はありません。

 

作者が描く情事は時に優しく...時に哀しい。

 

全てのお話がグレーというか、白黒の世界でした。

 

湿った埃っぽい悲しい物語。

 

救いのない感じが漂っているんだけれど、そこに生きている人は決して特別ではなく、「生きていく」という苦しさや哀しさが詰め込まれているように感じました。

 

みな、思うようには生きられない。

 

だけど...そんな中で自分なりの小さな小さな希望を探すのかもしれません。(#桜木紫乃)

 

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