なんだかすごいタイトルやん...!とブクログで見つけて読みました。
表紙のイラストもかわいいんだけれど...タイトルと相まって、JK娘のいるわたし的には机に置きっぱなしにするのを躊躇してしまいましたw
しかしですね、内容はめちゃくちゃ真面目よ!エロなんてないんだから!
どうせカラダが目当てでしょ 感想
正直に言っちゃうと...私はなんとなく「フェミニスト」というのが苦手。
主張や思想(女性の社会的・政治的・法律的な自己決定権を主張し、性差別からの解放と両性の平等を目指す思想)自体に反論などはないのです。
ただ、イメージが...ね。
なんだか過激で、人の意見なんて聞かずに男性批判ばかり...みたいな。(ごめんなさい、私の勝手なイメージです。)
この本の著者も自分を「フェミニスト」だとおっしゃっておりました。
しかし、嫌な感じは全くしませんでした。むしろ爽快。
それはきっと、男性に物申す!ということに重点を置いているのではなく
「全ての女子へ捧ぐ!あなたの心も体もあなたもののだよ!」
というメッセージがとても素敵だったから。
身体のパーツをテーマにしたエッセイなんだけれど、自身の飾らないエピソードを織り交ぜながら綴られています。
著者は私と同い年。
私も社会に出たころは「女であること」で嫌な思いをしたこともあります。
「若い女は黙って笑っていたらいい」と何度言われたことか。
どんなに忙しくても「ちょっとお茶入れて」と1日に何度も言われて、そのたびに仕事を中断する。
でも、そうやって「お茶入れて」と言ってくるヤツは、のんびり新聞なんて読みながら私が入れるお茶を待っている。
今はきっとそんなことも少なくなってきたのではないのかなぁ...と思います。
それは、社会の流れの中で女性だけでなく、男性の意識もちゃんと変わってきたってことなんだろうと思います。
「女は産む機械」だなんて言ったクソみたいな思想は、もう全滅したと思いたい。(たぶんまだだと思うけど。早く全滅していただきたい。)
「お前の人生の主役はお前だ、好きなようにやれ」
そんな著者のメッセージに、アラフォーの私でもなんだか元気が出ます。
なんだか毎日イライラするわぁー、というお疲れの女子にもお勧めしたい1冊です。(#王谷晶)