第31回日本SF大賞受賞作。
冒険と驚きに満ちた長編小説です。
ペンギン・ハイウェイ 感想
小学校4年生のアオヤマ君が主人公。
さわやかな季節に読んでほしい、ファンタジーな世界です。
自分の乏しい想像力をフルに使って読みました。
探検をする道のりなど、頭の中ですべてを想像しなければたどり着けません。
登場する”不思議なモノ”も自分で思いっきり想像します。
そういったことを1つ1つ丁寧にすることで、より楽しめる作品だと思います。
アオヤマ君は小学生とは思えないくらい、非常に賢いスマートな子ども。
アオヤマ君とお父さんとの会話が私は大好きで、この子がこういう風に成長したのはお父さんの影響がなんだろうな。
アオヤマ君とは全く違う「おバカな小学生」だった私ですが...
そんな私とて「世界の果てについて」とか「人はいつか死ぬこと」とか「地球はどうやって始まったのか」ということをぼんやりと考えていたことを思い出します。
大人になってから振り返ると、なんか...子供って素敵よね。
ペンギン、お姉さん、おっぱい、冒険、研究、ジャバウォックの森...そしてメンドクサイ小学生アオヤマ君と個性豊かな仲間たち。
全てが魅力的で、その世界にすぐに引きずり込まれます。
「僕」というアオヤマ君目線な文章もとても好き。
ラストは切なくキュンとする。
読後は凄く爽やかです。買ってよかった。手元に置いておきたい1冊です。(#森見登美彦)
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