カキフライが無いなら来なかったに続く、作家せきしろさんとピース又吉さんによる、自由律俳句とエッセイ、時々写真な本。
この自由律俳句というのがとても面白いです。5・7・5にとらわれず、季語もない。
誰にでもかけそうで、絶妙な哀愁を放つ。
風景がふっと浮かび心が緩む...そんな感じ。
やっぱ又吉さんの言葉の使い方、好きだなーって思いました。
なんというか・・・ポジティブなネガティブ、みたいな。
人から見ると「かわいそう」と思われるような事でも、”それってただの「誰かの思い込み」みたいなもんで、自分にとっては「かわいそう」でもなんでもなく、実はたいした問題でもないんじゃね・・・?”って思わせてくれる感じ。
せきしろさんの「学校のそばを通ると心がざわつく」から始まるエッセイが好き。
私もまだ人が残る時間に学校のそばを通るとき...なんとも言えない気持ちになります。
ノスタルジックで愛おしい、もう2度と戻れない世界。
私の学生時代なんて、たいした思い出もないから「戻りたい」だなんて思わない。
それなのにそんな気持ちにさせる学校の雰囲気や光景はやはり独特だと思う。
全ての信号に引っ掛かりながら早く逢いたい。
又吉さんの言葉に・・・胸がキュンとする。言葉を彩ることができる人って素敵だな。(#せきしろ #又吉直樹)
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