普段ほとんど知ることができない遺体や火葬の話が書かれている。
祖父の代から90年続けている葬儀屋さん(佐藤葬祭代表:佐藤信顕さん @satonobuaki )が著者だ。
著者は葬儀や火葬にまつわるデマや都市伝説にトドメを刺したい!葬儀で嫌な思いをする人を減らしたい!という思いから「葬儀・葬式チャンネル」というYoutubeもされている。
私は「自分が死んだら、骨もすべてなくなるまで高温で焼ききってほしい」と思っていたが、本書によってそれができないことを知った。
遺体と火葬のほんとうの話 感想
人が生きている限り絶対に逃れることができない「死」。
自分の死後のことは自分で絶対に分からない。だからこそ人は「死」を不安に思うのかもしれない。
だけど、この本を読むと「あぁ...自分が万が一、不慮の事故や孤独死などで死んでしまっても、こういう方たちがちゃんとしてくださるんだ」となんだか安心した。
作中に「火葬とは、朽ちていく肉体をお骨というキレイな形にしてお返しするということだ」と書かれていて、本当にそうだなと思った。
私は愛犬を火葬しお骨を拾うとき...小さくなってしまったその姿を見て、とても悲しかった....けれど、これでまた一緒にいられると少し安堵したような気持ちになったことを思い出した。
私を含め、きっとご遺体や「人が死ぬ」ということが怖い人はたくさんいると思う。
だけど、亡くなった瞬間からご遺体の処置や搬送・安置、ご遺族へのフォロー、そして火葬と、陰でたくさんの方たちが関わり弔ってくれる。
それは決して「キレイな仕事」ではないけれど、とても尊く誰かがしなければいけない仕事。そんな業界で働いている方々に、私は敬意しかない。
(#佐藤信顕 #生と死の話)
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