図書館で、ふと目についたので借りて帰りました。
でも....私は2020年夏に愛犬スニフを亡くして以来、ペットとお別れするテレビや本を見ると泣いてしまうので、開なかなか読めず...
一度延長してやっと読みました。
さよならの合図 ペットロスから再び笑顔を取り戻すまでの90日間 感想
著者が15歳の愛犬エルザを亡くし、泣いて暮らす日々から立ち直っていく物語です。(コミックエッセイなので、あっという間に読めます。)
きっと、犬と暮らしお別れを経験した人なら共感できることばかり。
私も家族が寝てから一人、ボロボロ泣きながら読みました。
スニフがいなくなっても、私の日常は今まで通り繰り返されています。
普段は「スニフがいない」ということを、あまり意識しないように生活していますが、ペットの死に触れた本やTVを見ると、途端にたくさんの感情が溢れます。
頭では「命あるものはいつか死ぬ」とどんなに分かっていても、自分が大切な存在の死に触れたとき、なかなか受け入れることができないのかもしれません。
愛犬スニフは11歳で旅立ったので、11年間のたくさんの楽しい思い出があります。
でも、思い出すのは血管肉腫の闘病をした3か月間のことと、最後のお別れの場面ばかり。
大きな伸びをして、そのあと魂を吐き出すようにして旅立った姿が忘れられません。
楽しかったこと、嬉しかったこと...たくさんあるのに、どうしてもスニフを想う時はいつも、後悔や心残りばかりです。
私はお別れから半年経った現在も、スマホに入ったたくさんのスニフの写真や動画を見ることが出来ずにいます。
作中に「愛犬の火葬の際、同じようにペットを亡くし、火葬の順番を待っている人たちを仲間のように感じた」と書いているのですが、これは私も全く一緒でした。
私もスニフの火葬を待っているときに、同じように泣きながらお別れをしている人たちを見て
「今この瞬間、こんな苦しい思いをしている人は、私のほかにもいるんだ」
と思い...仲間のように感じてなんだか心強く感じました。
「こんなにつらく悲しいのは、自分だけじゃない」と分かるだけで、人はとても慰められるような気がします。(#松田朋子)