わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『 いとしのギー』元野良で超人見知りなビビリ犬”ギー”は、私の愛犬”ミー”そのものだった

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『 いとしのおかめ』の姉妹作のコミックエッセイです。

 

少しお話がつながっているので『 いとしのおかめ』を読んでから読むのをお勧めします。

 

happybooks.fun

 

いとしのギー 感想

 

先住犬おかめちゃんの妹として、おおが家に引き取られた元野良犬のギー。

 

ただただ、このギーとの日常を描いているだけなんだれど、なぜか泣けるのです。

 

それは著者が犬愛に溢れているのと、愛犬ギーがうちの”ミー”にとても似ているからかもしれません。

 

 

愛犬ミーも、いつもオスに間違えられる女の子。

 

そして同じく超絶ビビリの元野良犬(保護犬)です。

 

ミーも推定1歳の時に、先住犬スニフの妹として我が家にやってきました。

 

もう1匹犬を迎えることを決めた時、私は子犬を引き取ろうと思っていました。

 

そんな気持ちで参加した譲渡会で見つけたのが、存在を消すように...息を殺すようにケージの隅に固まっていたミー。

 

とにかくビビリで、触ろうとするだけで固まってしまい、怯えた目で「お願い私にかまわないで」とでも言うようにこちらをジッと見つめていました。

 

夫はかわいい子犬とキャッキャウフフしていましたが、そんな様子を傍目に私はミーを見つめながら「この子は、成犬だしこの性格だし顔も強面だし...もらわれるのは難しいかもしれないなぁ」と思いました。

 

そんなミーのことが気になって、何度も譲渡会に足を運びました。

 

子犬や小型犬は比較的お声がかかりやすいのだけれど(夫がキャッキャウフフしてた子犬もすぐに里親さんが見つかりました)大きめの中型犬で成犬、超ビビリで愛嬌は一切なしで強面の元野良犬...となるとなかなか難しいようで、何度行ってもミーはそこにいました。

 

 

そして何度も家族会議を重ねた結果、ミーは我が家の一員になりました。

 

「この子は里親さんが見つからないかもしれないから私が」というような気持ちがなかったわけではないのですが、

 

私がミーを選んだのは、なんだか自分と重なる部分があったから。

 

 

当時の私はいろんなことに疲れていて、逃げ出してしまいたいような気持でした。

 

周りの母親のようにキラキラした「ママライフ」を送っているわけでもない。

 

「子供が小さいのに働くなんてかわいそう」

 

「一人っ子なんてかわいそう」

 

そんな周囲の言葉に傷つき、先が見えない仕事に疲れて明日出勤するのさえも嫌。

 

もう全て投げ出してしまいたい...!

 

そんな毎日を送っていた私は、誰にでも愛されるかわいい愛嬌満点の子や、天真爛漫でキラキラ眩しい子犬よりも「あー人間なんて嫌いだ。山に帰りたい。」というような顔をしているミーに惹かれました。

 

 

とはいえ、実際に迎えてみると...想像以上にビビリが凄くて大変でした。

 

ボランティアさんがうちに連れてきてくれた日は、ビビリMAX&パニックのため、玄関で大量のオベンベンさんをお漏らし。

 

そして、用意したケージから2日出てこない。

 

風でカーテンが揺れたり、食器を片付ける時に出るカチャカチャ音でさえパニック。

 

正直、普通に生活できるのか心配しました。

 

でも、長い時間をかけて先輩スニフから本当にたくさんのことを学び、ギーちゃんと同じように少しずつ人間との距離が縮まっていきました。

 

 

スニフは陽気で、いつも一緒にいたい!抱っこしてほしい!遊んでほしい!大好き!と全身で愛を伝えてくれるタイプでした。

 

でもミーは真逆。

 

甘え下手でクール。

 

いつも適度な距離を保って私のことを見ています。

 

だけど、気づけばそっと背中をくっつけて寄り添ってくれています。

 

今でも大きな音や車がとっても苦手、子供も他の犬も苦手。

 

でも私は「それでいいんだ」って思います。

 

そして、そんな姿に何度も励まされ助けられました。

 

別にみんなに好かれなくても、みんなを好きじゃなくても、できないことがあっても...いいんだ!って。

 

犬を愛している人はもちろん、ギーちゃんやミーのような犬と暮らしている人の心に優しく刺さる1冊です。

 

今日も、これを書いている私のことが1番良く見える場所で、ウトウトしている愛犬ミー。

 

私のことが大好きでそこにいる...のではなく、その場所がクーラーの風が1番当たってひんやりして1番気持ちいいからなのは知ってるよ。

 

でも、時々目を開けて私をじっと見てるのも...ちゃーんと知ってるよ。(#おおがきなこ)

 

* この本の感想を書きました *