わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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愛犬の血管肉腫闘病を支えてくれた、お薬や食べ物などを書き残しておきます

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私の愛犬スニフは血管肉腫という病気で、2020年夏にお空に旅立っていきました。

 

*愛犬スニフの闘病記

 

闘病記事を書いたからか「犬 血管肉腫 ブログ」というキーワードでこのブログに来て下さる方が結構いらっしゃいます。

 

私もスニフが血管肉腫と診断されてからは、同じキーワードで検索しまくりました。

 

最初は「どうにか治療法はないか」「診断後の生存率はどのくらいか」と、もう本当に藁にも縋る思いで検索しました。

 

でも、そこでHITする経験者のブログのほぼ全てには、闘病の末の悲しいお別れが書かれていました。

 

最初はそれを読み、悲しくてボロボロ泣いていました。

 

でも次第に「あぁ...私と同じ想いをした人がこんなにもたくさんいるんだ」と、まるで同士のような気持ちになりました。

 

そして、もう治ることがないと分かってからは、ネット上のたくさんの経験談から、今後どのような症状がでて、どのような最後を迎えるのかを覚悟をすることが出来ました。

 

最期はどうか苦しまないように...最後はそれだけを祈って。

 

 

 

「犬 血管肉腫 ブログ」というキーワードでここにたどり着いて下さる方は、きっとあの頃の私と同じ人も多いと思います。

 

この記事には、愛犬に血管肉腫が判明してからの生活や、食事やお薬などについて書いておきたいと思います。

 

 

血管肉腫というのはどのような病気なのか

血管肉腫とは、血管の内皮細胞から発生する悪性度の高いがん(悪性腫瘍)のことです。


犬の血管肉腫は脾臓や心臓、肝臓、皮膚などによく発生しますが、体のどの部位にも発生する可能性があります。


また、血管肉腫では転移がよくみられ、診断時にはすでに転移していることもあります。

 

肺や肝臓、腹膜、脳などへ、急速かつ広範囲に転移することが知られています。

 

ちなみに愛犬スニフは、脾臓周辺の大きな血管に腫瘍が出来ていました。

 

犬の血管肉腫の症状

腫瘍や転移の部位、進行の程度や状態により幅広い症状がみられます。


疲れやすい、いつもより何となく元気がないという症状から、急速な衰弱や急死することもあります。


血管肉腫は脾臓での発生もよく見られますが、その腫瘍が破裂して腹腔内出血による急性のショックで突然死する犬もいます。


心臓にできた場合は、心臓と心臓を覆う心のう膜の間に血液がたまり、心臓の機能が落ちたり、呼吸困難になったりします。

 

両方、私の知人の愛犬に起こりました。

 


腫瘍やそれに引き起こされた症状により、体の状態がとても悪くなると、DIC(播種性血管内凝固症候群)といって、体中に血栓ができるような危険な状態になることもあります。(スニフが緊急手術した際に、この危険性がありました。結果DICを引き起こすことはありませんでした。)

 

 

血管肉腫の初期症状は

 

・元気がない
・食欲がない
・おなかが大きくなっている
・体重減少
・ぐったりしている
・粘膜が青白い

 

などですが...好発年齢が10歳前後とシニア期なので、ちょっと元気がないくらいだとなかなか気づけないかもしれません。

 

私も、少しスニフが元気がない日が増えた(寝ていることが多くなった)かな...?と思っていましたが...ご飯は食べるし散歩も行くので、11歳という年齢もあり老化だと思っていました。

 

ちょうどそんな頃に、毎年受けている健康診断の血液検査で、重度の貧血が分かり病気が発覚しました。

 

元気がないのは、その重度の貧血だったことにその時に気づき、本当に後悔しました。

 

犬の血管肉腫の原因

血管肉腫の原因は、解明されていません。

 

 

犬の血管肉腫の治療

治療としては、外科的切除・化学療法(抗がん剤)・放射線療法があります。

 

しかし、そのような治療を行っても1年後の生存率は10%以下という、とても悪性度の高い腫瘍です。

 

出来ることはしてあげたい!と全飼い主の方が思うと思います。私ももちろん思いました。

 

もし治るのならお金はかかっても構わないと思いました。

 

 

でも...スニフの体の状況から、高度な治療をしてもスニフの病気が治らないことは分かっていましたし、高度な治療やそのための検査、通院が病気のスニフにとって負担になる。

 

そう思い、私たち家族は大学病院での検査や高度な治療はせず、とにかくスニフに苦痛が少なくなるよう「緩和ケア」を選択しました。

 

 

スニフが生きている間には間に合いませんでしたが、2021年3月に犬の血管肉腫の新しい治療法が見つかったようなので、今後期待したい治療です。

 

www.hokudai.ac.jp

 

 

スニフに処方されたお薬

とにかく、残りの時間をできる限りスニフが苦しまずに過ごせるようにと、かかりつけの先生が処方してくれた薬は以下の通りです。

 

・分子標的薬:パラディア

・ステロイド:プレドニゾロン

・利胆剤:ウルソ

・制酸剤

・貧血のサプリ

・痛み止めのモルヒネ(錠剤)

 

分子標的薬パラディアは犬用抗悪性腫瘍剤です。

 

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抗がん剤が健康な細胞まで攻撃してしまうのに対し、分子標的薬は癌細胞のみを攻撃します。

 

抗がん剤のような副作用が少ないのが特徴です。

 

また、経口投与なので飼い主が家で飲ませることができます。(※飲ませる時は、必ずゴム手袋を着用すること。そして、排泄物も手袋をつけて処理するようにしてください。

 

皮膚の肥満細胞腫の治療薬として使われることが多いのですが、主治医がスニフと同じ血管肉腫の子に処方し、その後7か月生きたこともあるということ、副作用がほぼないので、もしこのお薬で腫瘍が大きくなるスピードが抑えることが出来たら、少しでも楽に過ごせるかもしれない、ということで処方してくださいました。

 

1日おきに飲ませるお薬で、5kgのスニフで1回分が1,000円でした。(1か月で15,000円くらい)

 

結果的にこのお薬が効いたかどうかは分かりませんが副作用も全くなく、病気が分かってから3か月間穏やかに過ごすことが出来たので、私は飲ませてよかったと思っています。

 

 

食事やサプリメント

病気が分かってからは、スニフの食欲はガクンと落ちました。(病気発覚=開腹手術だったので、術後の痛みなどもあったと思います。)

 

今までのフードは全く食べなくなったので、手作り食を基本にしました。

 

いっぺんにたくさん食べることが出来なくなったので、食事回数も1日2回だったのを、4回くらいに分けて食べる量が減らないようにしました。

 

スニフの食や穏やかな生活を支えてくれたアイテムはこちらです。

 

▼みらいのドッグフード

  そのままでは固そうだったので、お湯でふやかして与えました。

 

 

▼コルディ

  癌が小さくなったという経験談を見て与えていました。

 

 

▼紅豆杉パウダー

  こちらも癌に効果があったという体験談を信じて。苦いのかな...?と思って少し舐めてみましたが、木の皮のような味がしました。(※2023年10月24日から「医薬品(医薬品リスト)」に指定されたため、販売終了になりました。)

 

 
▼ペットチニック
  貧血対策に与えていました。

 

 
▼馬肉ミンチ
 食欲増進につながるかと思い与えていました。とてもおいしそうに食べていました。

 

 

▼クリルオイル

   抗炎症作用を期待して与えていました。

 

 

▼乾燥ビーツ

  ビーツが貧血にいいと聞いて、混ぜて与えていました。保存もできて、水でもどして使えるので簡単です。

 

 

▼ペット用水素水

実際のところ効果は分かりません。でも、よく飲んでいたし元気なミィもこのお水の方がよく飲んでいました。

 

 

▼無添加のレトルトフード

  あまり食欲がない時でも、こちらのレトルトはよく食べてくれました。

以上が私が与えていた食べ物やサプリです。

 

これに、白身魚やささみを茹でたものをまぜることもありました。

 

りんごも好きだったのでよくあげていました。

 

嫌がれば無理に与えないようにしたし、とにかく喜んで食べるものだけを与えるようにしました。

 

実際のところ...何が効果があったのか、なかったのかは分かりません。

 

でも飼い主自身が「できることをしてあげた」と思えることも大切だと思うので、あれこれしてあげられたことはよかったと思います。

 

 

病気が分かってからは食欲にムラはありましたが、スニフが喜んで食べてくれれば、私自身その日1日ハッピーでした。

 

実際スニフは亡くなる前日までご飯を食べて、大好きなお散歩に行くことが出来ました。

 

愛犬が血管育種と診断された方へ

愛犬が血管肉腫だと診断された方の中には、もう残された時間があまりないことを主治医の先生に言われた方もいらっしゃると思います。

 

私の愛犬スニフも「いつどうなってもおかしくない状況です。僕の経験上、1か月くらいの子が多いです。」と言われ、3か月後に旅立ちました。

 

いつか来る日だと頭では分かっていたつもり...でも、急にお別れが迫っている事実を知ると、悲しくて苦しくて...後悔もあると思います。

 

でも、その悲しみや苦しみが強いのは、愛犬を愛している証拠。

 

私も病気を宣告されたときは、目の前が真っ暗になってしばらくは何をしていても自然と涙が出てきてしまうような感じでした。

 

でも、もう残された時間はもう長くないんだ!と思い、スニフと過ごせる1日1日を大切に生きようと思いました。

 

 

 

大好きな散歩にたくさん行きました。

 

夜中3時に突然、散歩に行きたいとせがまれ行った日もあります。(それもとても幸せな思い出です。)

 

何をしても、何をしなくても、どんな別れ方をしても...きっと後悔は残ると思います。

 

でも同じくらい...いや、それ以上に楽しくて幸せな気持ちも残ります。

 

だから、残された時間をどうかできるだけHAPPYに過ごして欲しいと思います。

 

1人じゃないよ。私も悲しくて辛いお別れを経験した仲間です。

 

 

どうか笑顔でHAPPYな時間を過ごせるよう、心から願っています。

 

 

*愛犬スニフの闘病記

 

*愛犬ミィの闘病記