タイトルに惹かれ、レビューも読まずに、内容知らずに図書館で借りました。
手元に届いて、その分厚さにびっくり!めくったらマンガでした。
そして数ページ読んで
・・・・ちょっと後悔しました。
その後悔は、読み終えた時にはなくなっていたけれど、それでも「よかったよ!」と万人には勧められない・・・そんな本です。
作者の卯月妙子さんの自伝なのですが、彼女の経歴がまた凄い・・・性産業制覇!のような経歴です。
そして、何よりもこの作者は「統合失調症」という病気。小学生の時に発症して、それ以降何度も自殺未遂を繰り返す...と内容は超重い。
ただ、絵がギャグマンガのような絵なので、それだけが救い。
レビューなんて書けないよ...というレベルの作品でした。
本人の苦しみはもちろんですが、彼女を支えている人たちも、ものすごく苦しいんだろうなって。
だけど、みんな彼女をとても愛していて。
そんな人たちに囲まれて「生きてるだけで最高!」って作者が思えるようになった姿はよかったと思うけれど、それだけではすまないというか...いやぁ...凄い。
卯月さんは、壮絶なご自身の半生をこうして書く事が出来て、そして私のような人間はその世界を知る事が出来るのだけれど。
統合失調症による自殺完遂率は10%ということを考えると、きっと何も残せず病気によって苦しみ、その一生を終える方々もたくさんいるんだろうなって思いました。
統合失調症の生涯発病率は約120人に1人
驚くほど多いと感じます。いつ自分や周りの人が患ってもおかしくないのかもしれません。
とにかく非常にハードでしんどい作品ですので、おすすめしません。
もしも読まれるなら、自分の状態がとてもいい時にした方がいいと思います。(#卯月妙子)