チエ子さんとサクちゃんは結婚10年の共働きご夫婦。
子供はいません。
そんな2人の日常を描いたマンガです。
1巻で、チエ子さんは、仕事の帰り道になぜかふと切なくなります。
特別な何かがあったわけではなく、いつの間にか大人になって、毎日大人の顔して働いている。
そしてそんな毎日を繰り返して、人生が過ぎ去ってしまう...そんな事をふと思って切なくなるチエ子さん。
なんだか、その気持ちとてもよく分かる。
何でもない時に、ふとそんな事を想う事ってります。
別に悲しいわけじゃない。ただ、時間の流れを妙に感じて、自分がその流れについていけてないんじゃないか...とか思っちゃう。
だけど、ふと思うだけで、繰り返す日常の中で・・・そんなことはまた忘れてしまう。
2巻では、チエ子さんはさくちゃんと人生ゲームをしながら思います。
人生ゲームのサクちゃんの車にはたくさんの子供たち。
本当の私たちはふたりきり…そう思って、チエ子さんは心がチクっとします。
それでも...
チエ子さんにもサクちゃんにも、それぞれ心配事や悩みなんかもあるのでしょうが、ふたりは瞬間の幸せを認められる力を持っているのです。
というのが素敵だなぁって思います。
ちょっぴり心配症で泣き虫なチエ子さんとサクちゃんの日常には、ゆるやかで優しい時間が流れています。
益田さんらしく優しいマンガで、心に沁みるシーン満載。
お子さんがいらっしゃらないご夫婦に特にぴったりハマるというか、大人2人の生活の中にある「幸せ」を改めて気づかされる、そんな感じの本だと思います。
(#益田ミリ #家族の話 #生き方のヒント)
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