益田ミリさんの短編コミックの間に、宇宙館にお勤めの安藤さんの宇宙コラムが載っています。
サービス残業が続く会社員、子供を保育園に迎えに行くお母さん、放課後に先生とおしゃべりする高校生...
そんな普通の人たちの日常を切り取ったようなマンガなのですが、それぞれがふと思う言葉が、やはり心に沁みます。
益田さんは、こういったふとした瞬間の気落ちを切り取るのが本当に上手だなぁって思います。
銭湯帰りの夫婦がロケット鉛筆について話しているシーン。
「(ロケット鉛筆は)いつが最後か分からないから怖かった。そろそろおしまいかな、次もまだ大丈夫かなとか考えてさ。」
というのが凄く分かる。 私もドキドキしてたから。
そして心に沁みるのが、これが人生を比喩しているところ。
保育園の帰り際に小さな男の子にお母さんが言う「いつだって逃げる時は振り返らなくてもいいの。生きてることが大事。」というセリフが凄く好きです。
何かをやめる時、諦める時・・”自分は逃げた”って思う事ってあります。
そしてそんな時は、後ろ髪をひかれるような思いや「もう少し自分が我慢すればよかったのかな...」と思ったりします。
でもそんな風に思わなくてもいい。
自分が決めた道....振り返らなくてもいい。
それから始まる時間を楽しく一生懸命生きる事の方が何倍も大事。
そう思って生きていきたいな・・・って思いました。
安藤さんの宇宙コラムの中で印象に残った言葉
地球には現在、約70億人の人が暮らしている。あなたが、この人たち全員に会おうとすると、たとえ1秒に1人ずつ会ったとしても、約200年かかってしまうんだよ。星にしても、人にしても、僕たちは普段から奇跡的な巡り合わせの中で暮らしている。
時に、嫌な奴に出会うときもあるけれど、でもきっと同じくらい素敵な出会いもあると思う。
そんな素敵な出会いを見逃さないように生きていきたいです。(#益田ミリ)
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