一人っ子のリナちゃん、そのお母さんで専業主婦のミナ子、そして35歳独身、ミナ子の義妹のタエ子。
この3人のに日常を切り取ったマンガです。
専業主婦のミナ子は、自分が薄くなっていくような・・・
世間から取り残されたような寂しさと、少し焦る気持ちを感じています。
近所のおばさんに「2人目産まなきゃかわいそう」と言われたミナ子は、娘のリナちゃんに「ごめんね。ひとりっ子で。」と謝ります。
胸がズキンとしました。
我が子も一人っ子。
周りの人に「一人っ子はかわいそうだ」と言われると、一人っ子である我が子に「ごめんね」と言いたくなる気持ちは、きっと一人っ子親の多くが感じたことがあるんじゃないかな。
だけど、お母さんに謝られたリナちゃんは思うのです。
大人って「かわいそう」に振りまわされてる。
かわいそうってなんなのかな。
「かわいそう」が怖いのかな?
もし怖かったとしても逃げられないよ。
だって「かわいそう」は目に見えないんだもん。
そんな目に見えない「かわいそう」に振り回される必要なんてないんだよね。
そもそも誰かを「かわいそう」と思う事で、人は自分が「かわいそうじゃない」って思いたいのかもしれない。
だったらなおさら他人からの「かわいそう」なんて気にする必要がないんじゃないか?そう思いました。
独身のタエちゃんは、リナちゃんの面倒をよく見てくれます。
だけど、はやり「結婚」というプレッシャーとか、「働く」という事に、ちょっとしたモヤモヤを感じている。
そんなタエちゃんが言うの。
人はすべての質問に答えなくてもいいのである。
すべてに答えようと頑張るとどうなるか分かる?
見失うんだよ。自分を。
あぁ・・・そうだなぁって。
全てに答えなんて出さなくてもいい。
完璧であろうとすればするほど、苦しくなって自分が自分じゃなくなっちゃう気がする。
そう、全てにおいて答えを出そうと頑張らなくてもいいんだ。
私はこの本、凄く好きでした。
私は、どちらかというとミナ子よりもタエちゃんが好き。
そしてリナちゃんがスキ。
みんなそれぞれ違うけれど...
誰かを見て羨ましいって思うけれど...
それでもそれぞれに、悩みやチクリと痛むものを持っているんだと思う。
そんな私の心に、最後のリナちゃんの言葉がズシンと響き...また明日も頑張ろうって思います。
(#益田ミリ #生き方のヒント)
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