わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『ほしいものはなんですか?』悩みやチクリと傷むものを抱えるひとへ

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一人っ子のリナちゃん、そのお母さんで専業主婦のミナ子、そして35歳独身、ミナ子の義妹のタエ子。

 

この3人のに日常を切り取ったマンガです。

 

専業主婦のミナ子は、自分が薄くなっていくような・・・

 

世間から取り残されたような寂しさと、少し焦る気持ちを感じています。 

 

近所のおばさんに「2人目産まなきゃかわいそう」と言われたミナ子は、娘のリナちゃんに「ごめんね。ひとりっ子で。」と謝ります。

 

胸がズキンとしました。

 

我が子も一人っ子。

 

周りの人に「一人っ子はかわいそうだ」と言われると、一人っ子である我が子に「ごめんね」と言いたくなる気持ちは、きっと一人っ子親の多くが感じたことがあるんじゃないかな。 

 

だけど、お母さんに謝られたリナちゃんは思うのです。

 

大人って「かわいそう」に振りまわされてる。

 

かわいそうってなんなのかな。

 

「かわいそう」が怖いのかな?

 

もし怖かったとしても逃げられないよ。

 

だって「かわいそう」は目に見えないんだもん。

 

そんな目に見えない「かわいそう」に振り回される必要なんてないんだよね。

 

そもそも誰かを「かわいそう」と思う事で、人は自分が「かわいそうじゃない」って思いたいのかもしれない。 

 

だったらなおさら他人からの「かわいそう」なんて気にする必要がないんじゃないか?そう思いました。

 

 

独身のタエちゃんは、リナちゃんの面倒をよく見てくれます。

 

だけど、はやり「結婚」というプレッシャーとか、「働く」という事に、ちょっとしたモヤモヤを感じている。

 

そんなタエちゃんが言うの。


人はすべての質問に答えなくてもいいのである。

 

すべてに答えようと頑張るとどうなるか分かる?

 

見失うんだよ。自分を。

 


あぁ・・・そうだなぁって。

 

全てに答えなんて出さなくてもいい。

 

完璧であろうとすればするほど、苦しくなって自分が自分じゃなくなっちゃう気がする。

 

そう、全てにおいて答えを出そうと頑張らなくてもいいんだ。

 


私はこの本、凄く好きでした。

 

私は、どちらかというとミナ子よりもタエちゃんが好き。

 

そしてリナちゃんがスキ。

 

みんなそれぞれ違うけれど...

 

誰かを見て羨ましいって思うけれど... 

 

それでもそれぞれに、悩みやチクリと痛むものを持っているんだと思う。

 

そんな私の心に、最後のリナちゃんの言葉がズシンと響き...また明日も頑張ろうって思います。(#益田ミリ)

 

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