前回の記事 私の大切な大切な愛犬「スニフ」が、ある日突然血管肉腫と診断されましたの続きです。
闘病生活と言っても、それまでの日常とあまり変わりませんでした。
手術後、家に帰ったスニフは当日は少し辛そうにしていましたが、翌日からご飯も食べ始め歩けるようになりました。
でも、ドッグフードは嫌がったので亡くなるまで缶詰やパウチ・手作りご飯をあげました。
同居犬のミィとの体格差があるので、なにかの拍子にぶつかるなどして強い衝撃が加わると、腫瘍が破裂してしまうこともあるので、留守番の時(極力家を空けないようにしていましたが、買い物に行くときなど)はスニフをケージに入れることにしました。
5月に血管肉腫と診断されましたが、病気なんて嘘なんじゃないか...と思うほど、よく食べて走って散歩する元気な日が続きました。
しかし、8月に入って少しずつ調子の悪い日が増えてきました。
ご飯を欲しがらない日があったり、震える日があったり。
震えは痛みからくるのかもしれないと、主治医はモルヒネを処方してくれました。
モルヒネと聞いて、少しビビってしまった私に「スニフくんの痛みを取ってくれる大切なお薬です。痛がっていたら、迷わず使ってあげてください」と言ってくれたので、痛みがあるような日には飲ませました。
調子がいい日と悪い日を繰り返しながら少しずつ弱っていきましたが、亡くなる前日の朝まで大好きなお散歩に行き、ご飯も食べました。
なくなる前日の夜から、寝たきりになり意識も朦朧としているような感じでした。
そして8月22日の夕方、家族がそろうのを待って大きく伸びをしたあと...魂を吐き出すように大きく息を吐きだして、お空に旅立っていきました。11歳と3か月の犬生でした。
私にとって、スニフは本当に特別な存在でした。
共に子育てをし、私が一番辛い時を支えてくれた存在です。
ペットでもなく、子供でもなく、夫でもなく...まさに「相棒」でした。
動物と暮らすということは、見送る責任があるということ。
そんなことは頭では分かっていたけれど、いざ自分の身におこると苦しくて、悲しくて、辛い。
「ペットロス」にならないように、スニフがいなくなってからもできるだけ日常のままの生活をしました。(ミィの存在もとても大きかったです。)
でも、確実に心に穴が開いてしまった感があります。
それはスニフの形の穴。
愛おしくもあり、もう絶対に埋まらない穴なのです。
だから、時に痛みを感じながら大切に、その穴とともに生きていこうと思っています。