わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話』小さなほころびから壊れていく家族の様はまるでホラー

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著者の妻がマルチ商法にどっぷりハマり、普通の平和な家族がバラバラになっていく様子に恐怖を感じました。

 

家庭が少しずつ壊れていく様子を書いた前半部分は、まるでホラー。もしも、これが自分の家族の話なら...と考えるだけで吐きそうほどの不安を覚えました。

 

妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話 感想

「マルチ商法」と聞くと、そんなもの自分は絶対に騙されない!と思う人も多いと思います。

 

でも「自然派生活」「食品添加物」「経皮毒」「ワクチンは人体に毒」「幸せに生きるためには」「健康のためにヨガをはじめませんか」などの話なら、興味があって聞いてみたいみたいな人もいるのでは?

 

実は、マルチ商法やや新興宗教の入り口って意外にもこういうところからだったりします。(もちろん全てがそうではありませんが...)

 

健康、現実社会での不安を感じるような話、サイドビジネス・不労収入の魅力...そんなことから、マルチ商法にはまってしまう人は多いのではないかと思います。

 

 

この本では著者自身の経験と、同じような経験をした人の経験談が紹介されています。

 

まず「知る」ということは大事で、相手が大切な人であればあるほど早い段階で軌道修正しないと、周りは苦しむなぁと改めて思いました。

 

...なんて若干他人事のように書きましたが、私自身もマルチ商法やカルト宗教に勧誘された経験があります。(結構そういう人多いんじゃないかな?)

 

20歳の頃、女友達とご飯に行く約束をして待ち合わせ場所に行くと「ご飯の前に一緒についてきて欲しいところがある」と言われて、とあるビルに連れていかれたことがあります。

 

そこには大人が数人いました。「モジコ」というFAX付き電話機を50万で買えば、儲けることが出来る...みたいな話だったと思います。

 

つまるところ、私はネットワークビジネスに勧誘され50万円近いFAXを買わされそうになっていた訳です。

 

私は、何の説明もなくこんなところに突然連れてこられた事で、友人に騙されたような気がして、とにかく腹が立ちました。

 

それに加えて、ハタチそこそこの若者にバカみたいな値段でFAXを売りつけようとしている大人にも腹が立ち、

 

「インターネットが爆発的に普及し始めているこの世の中で、FAXなんかこの先衰退していくに決まってる!こんなもので儲けられるなんてありえない!」

 

と言ってビルを出ました。20年前の自分グッジョブ、と今でも思います。

 

大切な友人だと思っていたのに、騙された気持ちが抜けなくてその友人とはそれ以来疎遠になりました。

 

 

 

その後、結婚して出産した私はよく近所の児童館で子供を遊ばせていました。

 

ある日その児童館でニコニコした感じのいいお母さんに声をかけられ、会えば少し話すようになり...「子供の年も近いし、今度ランチでも行きましょう!」と誘われました。

 

物腰柔らかい人で、子供の年も近かったので快諾。とあるカフェで待ち合わせしてランチを楽しんでいました。

 

するとそこへ「あら~、〇〇さん!」とそのお母さんの知り合いらしきマダムが登場。偶然だからちょっと一緒にお茶でも...と有無を言わさず勝手に席に着きました。

 

もう、その時点で嵌められた!と思いましたが、そんな私をよそに新興宗教の勧誘が始まりました。

 

その時も、騙されたことにめちゃくちゃ腹が立ち「この宗教に入れば幸せになれる」と説くマダムに思わず

 

「私はそんなものに入っていませんが、あなたよりも幸せな自信があります!」

 

と言い席を立ちました。(そのママさんとも2度と会うことはなく、その児童館に行くこともやめました。)

 

 私はマルチ商法や宗教等にまったく興味がなく(むしろそういったものは、物凄く嫌悪感あり)楽して稼げるなんてことも全く信用していないので、勧誘されたことはありますが関わることなく生きてきました。

 

 

 

しかし皆が私のような人間ではなく....実は夫の弟が10年ほど前にこの本の妻と同じ「ア〇ウェイ」にハマり、仕事を辞めてまでア〇ウェイに没頭していたことがあります。

 

とても素直で明るく友達の多い子だったのですが、自分の友人知人に勧めまくった結果、その人たちから距離を置かれ...1人ぼっちになり居づらくなって地元を飛び出しました。(結局「ア〇ウェイ」では儲からないことが分かり数年で辞めたみたいです。)

 

 

そして、その飛び出した先で始めたバイトで出会った女性と結婚したのですが...その女性一家が「某輸血ができない新興宗教」の熱心な信者で、結婚によって夫の弟もどっぷりと。

 

ア〇ウェイも新興宗教も、弟から夫に勧誘があったみたいですが...そういったものが大嫌いな夫は辞めるよう弟に強く説得。

 

しかし全く聞き耳ももたない弟に対して最後は「お前何をしようとお前の人生なので自由。でも、俺はそういったものが大嫌いだから、今後俺に一切の勧誘をしてくるな。実家の親兄弟にも一切の勧誘をするな!」と弟に言って、その後は絶縁状態です。

 

 

結局こういったものにハマってしまう人は「無知」だけではなく、「自己肯定感の低さ」とか「寂しさ」とか「心の隙間」があるのではないかと感じています。

 

もちろん信仰の自由もあり、それぞれの人生ですから...まぁ夫が弟に言った通り自由です。

 

しかし私は、自分の大切な家族にそういったものに絶対かかわってほしくないと思っています。

 

だから自分の子供には、臭いものにフタをせず...隠さずにたくさんのことを教えています。危機管理能力はすぐに身につくものではないと思っているので。

 

 

 

この本で一番胸が痛んだのは、著者の娘さんのこと。

 

Amazonなどのレビューなどでは、著者がもっと子供とかかわって救ってあげるべきだった...みたいな感想もありました。

 

私ももちろんそれがベストだったと思いますが、家庭内のことはそれぞれ。なかなか他人が口出しできることではないのも事実です。(本人の精神状態も大変だっただろうし...)

 

ただ、著者のペンネーム「ズュータン」の由来や、作中に書かれていた娘さんの様子にはとても胸が痛みました。

 

なので、せめて...どうかせめて著者の娘さんが、この先の人生を強く幸せに生きて欲しいと願っています。

 

 

マルチ商法やカルト宗教は一部を除き「違法」や「犯罪」ではないし、家族以外は関わらなければ自分に害がないことがほとんどです。

 

だから、そういう家庭で育つ子供にサポートや助けの手が差し伸べられることは少なく、辛い思いや心に傷を負ってしまうことも多いと思います。

 

こういった問題の最大の被害者は子供だと思います。(#

ュータン)

 

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