すずめの夫婦が、生まれてくる赤ちゃんのために素敵な家を探す絵本です。
その家探しの中の、すずめの奥さんのワクワク感がハンパないのです。
まるで人間のように。
私も家を建てる時、ワクワクしたなーと思い出します。
そして、理想の家が見つかると、すずめの奥さんは言うのです。
「あぁ、これがわたしたちの家なのね・・・ゆめにまで見た・・・」
「ねぇ、あなた。わたし、とっても幸せよ!こんな暮らしがきできるなんて ゆめみたい!」
人間と一緒だよね。そして、新しい家で赤ちゃんも無事に生まれました。
でも・・・すずめの一家はその家では、本当の幸せを手にすることはできず・・・というお話です。
どんなに条件が良くても、どんなに思い描いた家でも、安心して暮らせなければ「素敵な家」とは言えないのかもしれません。
それを感じたすずめの家族は多少不便でも、自分たちの居心地のいい場所へ引っ越すことを決めます。
内容は・・・特別面白いというわけではありません。(←失礼)
絵も版画っぽい感じで、色使いもちょっと暗い感じなので、子供が手に取るような華やかさとかかわいさはありません。
でも、みんなそれぞれ自分の幸せな場所で暮らしていくことが「幸せ」なんだな~と。そんな事を思いました。
そんな教訓のようなものもあるので(イソップ物語の「いなかのネズミと町のネズミ」っぽい感じかな。)お子さんへの読み聞かせもできる本だと思います。(#パブロゴンサレス)
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