わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『こんな夜更けにバナナかよ』障碍者も健常者も、人は一人では生きていけない

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筋ジストロフィーが進行する中で、自分に正直に、そしてたくさんの人に愛され支えられながら生きる、実在の人物・鹿野靖明さんを描く実話です。

 

主人公は、よく言えば自分に正直な人。悪く言えば、超わがまま。

 

時に憎たらしいのだけれど、彼の周りにはいつもたくさんの人がいて笑顔が絶えません。

 

きっとそれは...人が好きで、とても正直で今を一生懸命生きているから。


障がいがあろうが、なかろうが...人は1人では生きていけません。

 

だから、出来ないことは出来ないと認めて人に頼る。サポートしてくれる人には心から感謝して、素直な自分をさらけ出して全力で向き合う。

 

よく考えると、それは人付き合いの基本なんだけど、現代社会ではそんな風に生きるのはなかなか難しい。

 

それはきっと、人前では表向きの自分を演じ、いい人でありたがるから。

 

だけど鹿野さんは、そんなことを気にすることなく常に全力。そして明るい。

 

そんな、とても人間的なところが魅力なんだろうなって思いました。

 

彼の周りの人たちもそんな姿に勇気をもらい、自分の人生を一生懸命生きようとします。

 

人とのコミュニケーションが苦手だったり、対人関係に悩んでいる若い子にも観てもらいたいなぁと思いました。

 

いつもガマンばかりするのではなく、人とつながるときは本気で...ときに頼ったりぶつかったりしていいんだよーって。

 

 

途中、数々のわがまま傍若無人っぷりに「この主人公イライラする...」という感情が芽生えます。

 

そして時同じくして、主人公の弱さや惨めさを垣間見ます。

 

そこで改めて、自分はこの主人公を「鹿野靖明さん」ではなく「障がい者の鹿野靖明さん」と見ていたんだなぁと気づかされます。

 

難病がテーマですが重くも暗くもなく。

 

すべてに共感するわけではなく、考えさせられるところもあり。

 

ロケ地が北海道なので、以前北海道旅行で行った場所がいくつか映ったりして、嬉しくなったりもしました。

 

俳優陣も豪華で大泉洋さんの演技も素晴らしかったです。

 

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