夫と結婚して約20年。
ホントにホントに色々ありました。
でも、それってほとんどの夫婦がそうですよねぇ...。何事もなくただ幸せに20年なんてありえない。
離婚危機も何度かありました。
1番多かったのは喧嘩の理由は....義母(義家族)関係。
そして次に多かったのは「理由なき夫の不機嫌」問題。
これ、めちゃくちゃ辛かった。
夫が30歳半ば頃だったのですが....急に不機嫌になったり、とても冷たくなったりして理由を聞いても「別にない」と言う。
何度聞いても「自分でも分からないけど、凄く家族を邪魔だと感じる。一人になりたい。」と言われ、心の底から傷ついて本当に離婚寸前までいきました。
実際の所、今でもなんだったのか分からないと夫は言います。
夫は仕事で凄く忙しかったし、私も仕事と家事・育児で疲れ果てていてイライラしていたし、そういったのが重なって鬱っぽくなっていたのかもしれません。(不倫しているような感じはなかったですが...実際のところは分かりません。)
それでも、なんとか(私の忍耐と努力で!)ギリギリの所で持ち直し、今に至ります。
少し時間が経って冷静になった時、私に対して心から申し訳なかったと思ったみたいで何度も謝られました。
そして「オレ、お酒辞める」と。
とにかくお酒が大好きで、毎日500mlのビールを2本くらい飲んでいたし、もし帰宅時にビールが冷えてなかったら機嫌が悪くなるような夫が、自ら突然断酒宣言。
以前から何度私が少し控えるように言っても聞かなかったのに!
どうやら、私に対して酷いことをしてしまったから...私が嫌がっていた飲酒をやめようと思ったようです。
断酒宣言から3年経ちますが見事にほぼ飲まなくなりました。
娘の卒業式とか、とーってもいいことがあった時などに、年に2・3回家で飲むだけです。おかげでお酒もめっぽう弱くなりました。
断酒して酒代がかからなくなった事もいいことの1つではありますが、そんなことよりも我が家にとってとーっても嬉しいことが。
それは、夫の精神の安定です。
以前はホントに何がスイッチになって不機嫌になるのか分からないところがあったり、すぐに怒ったりしていたのですが、今では別人のように穏やかです。
断酒前の夫の状態をWHO(世界保健機関)が作成したチェックシートで、チェックしてみたところ、夫はアルコール依存症の1つ下のランク「危険飲酒」でした。
飲酒が日常的な習慣になっていたし、休日は昼から飲むことがあったし、そもそもお酒が冷えてないと機嫌が悪くなるってやっぱりおかしいですよね。
でも、私がどんなに「お酒を減らした方がいいよ、アル中になっちゃうよ!」と言っても「そんな訳ない!自分は普通だよ。アル中になんかなるわけない!」と言っていました。
自分ではやっぱり分からないだと思います。
加えて...夫の家系は全員が大酒飲み。義母も義姉も所謂キッチンドリンカー。義父は夫が子供の頃からお酒を飲んで暴れていたそうです。
だから遺伝的にもお酒に強い体質で「お酒は毎日飲むのが普通」だと思って疑わなかったのもあると思います。
一方私の家系は本当に下戸で、全員がほとんど飲めないので(350ml飲めば顔が真っ赤になって寝てしまうくらい。)毎日飲酒されるのは結構ストレスでした。
飲酒をやめてくれた夫には本当に感謝しています。
おかげでここ数年は、本当に穏やかに幸せに夫婦仲良く暮らしています。