わたし、シーズン2

読書が趣味の40代主婦。きままな読書感想文を中心に日常を綴っています。家族は、夫と娘と元保護犬の愛犬ミィ。

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『ウェディング・ハイ』それぞれの熱い思いと暴走を楽しむコメディー

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車検の待ち時間に映画を見てきました。

 

お笑い芸人バカリズムさん脚本の『ウェディング・ハイ』。監督は、大九明子さんです。

 

昨今の結婚式離れにコロナが追い打ちをかけ、めっきり呼ばれることもなくなった結婚式。

 

この映画はそんな結婚式が舞台です。

 

 

 

「ザ・結婚式」という結婚式なので、私くらいの世代(またはそれ以上)なら”結婚式あるある”も楽しめて、ニヤニヤしてしまいます。

 

関係者それぞれに想いや思惑があり...結婚式を客観的にみると、どの結婚式も案外いろんなことが起こっているのかもしれないな、なんて思ったりしました。

 

バカリズム氏独特の「結婚式wwニチャァァ」みたいなのを感じ、自分の結婚式を思い出して若干恥ずかしい気持ちになったりもしました。

 

 

私が結婚式を挙げたのは約18年前。

 

まだピチピチの23歳でした。

 

大好きな夫と結婚することがとても嬉しくて、たくさんの友人を呼びましたが...今思い返すと、そんなに仲良くなかった人まで呼んでいて「迷惑だったかも?」とちょっと反省してみたり。(今更!?)

 

まさに、ウェディング・ハイだったんだろうな~と、『ウェディング・ハイ』を見ながら思った次第です、ハイ。

 

 

感想としては...正直、めちゃくちゃおもしろい!という感じではなかったのですが、終始ドタバタなコメディーなので何も考えずに、ただただ楽しく見ることが出来ます。

 

辛いニュースも多く、季節の変わり目でなんとなーく気持ちが落ち込むなぁ...と思っていた私にはぴったりの映画でした。

『今日も嫌がらせ弁当』反抗期の娘と母の愛の攻防

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2014年、たまたま見つけた「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」という名のブログ。

 

ameblo.jp

 

かわいくて、とても手の込んだお弁当に釘付けになりました。

 

しかも、そのかわいいお弁当は、思春期の娘に対する「嫌がらせ」で作っているというのだから、これまた驚きましたよ。

 

そして、2015年1月に娘さんが高校を卒業するその日まで、しっかりとお弁当を見届けた私でした。

 

それから7年もの時が経ち...Amazonプライムビデオで、このブログをモデルにした映画『今日も嫌がらせ弁当』を見つけたので見てみました。

 

今日も嫌がらせ弁当 レビュー

 

ブログをモデルとして作られている作品ですが、かわいいキャラ弁だけで約2時間をもたせることは出来ません。

 

そのため、映画独自のエピソード(フィクション)がたくさん詰め込まれています。

 

 

東京都八丈島で、シングルマザーとして2人の娘を育てている母と、反抗期真っ只中の次女が主人公。

 

母親役は篠原涼子さん、次女役は芳根京子さんです。

 

 

反抗的で、ろくに返事もしない次女に腹を立てた母親は、「よし!娘が嫌がることをしよう!」とキャラ弁を作り始めます。

 

娘は学校でクールキャラだったため、キャラ弁を恥ずかしいと嫌がるのですが...学校ではちょっとした名物に。

 

そりゃそうよね!めちゃくちゃ手が込んでいるかわいいお弁当だもの。

 

娘さん、きっと普通に嬉しかっただろうなって思います。だって、日々の弁当が「あなたを愛してるよー」の塊なんだもの。

 

 

ストーリー的には「感動モノ」なんだと思うのだけれど、個人的にはちょっとそれが前面に出ちゃってる感じがして泣けませんでした。

 

そんなわたし的、お楽しみポイントは...

 

①篠原涼子・芳根京子を愛でる。(とてもかわいい。)

 

②母(篠原涼子)と自分を、そのまま重ねる。(とってもリアルな日常。ふすまのシーンは自分がやったかのようにスッキリ。)

 

③自分の娘と次女を重ねる。(次女の反抗期に、大人げないほど腹が立つ。)

 

④とってもかわいいキャラ弁に癒される。

 

こんな感じです。

 

 

 

毎日お弁当を作っている私ですが、ほぼ冷凍食品と前の晩の残り物なので見終わった後に、若干の娘への罪悪感を感じました(笑)

 

娘を持っている母親、働きながら子育てしている方、お弁当を毎日作っている方、そしてお弁当を毎日作ってもらっている(作ってもらっていた)方、みんなどこか自分と重なって、ほっこりした気持ちになるような作品でした。

 

* この映画の感想を書きました *

 

 

『パラサイト 半地下の家族』カンヌ国際映画祭で審査員満場一致で[最高賞]パルムドール

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カンヌ国際映画祭で審査員満場一致で[最高賞]パルムドールに輝いた『パラサイト 半地下の家族』。

 

見始めてすぐに、なぜか「万引き家族」が頭に浮かんだ。

 

普段、韓国ドラマや韓国映画を全く見ないので、どうかな~と思いつつ見始めたが...

 

いやいや引き込まれる、引き込まれる。

 

前半はコメディっぽく、コンフィデンスマン.jpのような雰囲気だったが、話が進むにつれてじんわりと手が汗ばみ、クライマックスではぐっしょりだった。

 

貧富の差、格差社会を「地上・半地下・地下」という”段差”や、画面からは感じることができない”におい”で魅せるところも素晴らしかった。

 

役者さんもそれぞれの役にとてもあっていて、狂気すら感じるほど。

 

映画に出てくるこの「半地下」とは、作中で貧困を描く象徴のようなものだと思ったら、韓国には実際に半地下(パンジハ)という物件があるらしい。

 

一般の家よりも家賃が安いが日光が届かず、薄暗く、夏には蒸し暑く、湿度が高いためにカビが発生しやすいそうだ。

 

 

キャストや映像の撮り方、ストーリーもよく、ところどころに散りばめられた伏線をキッチリ回収するのも気持ちいい。

 

特に、物語のキーとなる「山水景石」が洪水の際に浮いていたこと。

 

おかげで、息子ギウは一命をとりとめた...のだと思う。

 

見終わった後も、しばらく鼓動が早いままで...心がざわざわする、そんな映画だった。

 

*この映画の感想を書きました *

『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』全く興味のなかった私が、映画を見た日の夜に煉獄杏寿郎の夢を見ました

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世間から大幅に遅れること数か月...とうとうブームに乗って観てまいりました。

 

夫は、アニメもコミックも何度も見ている、数年前からの鬼滅ファンです。

 

我が家のTVが新しくなってHuluが見れるようになったので、夫に勧められ解説されながらアニメを見てみました。

 

私は天邪鬼なので、あまりに周りが盛り上がっていると、なんだか冷めた目で見てしまうのですが、実際に見てみたらおもしろい。(ただ、1度見ただけではキャラの名前が覚えられない...泣)

 

少年漫画らしい「友情、努力、勝利」もしっかりと含んでいて、子供たちが夢中になるのが凄く分かりました。

 

そして、ところどころに切なさや名言があり、大人がハマるのも納得!

 

私は正直、最初は善逸もうるさくて苦手だと思ったし、炭治郎も優しすぎだろ!と思ったし、柱の方々も個性が強すぎて苦手...と思いました。

 

でも、話が進むごとにその感覚が少しづつ変わっていきます。

 

アニメを見終わったところで、続きのお話「無限列車編」をぜひ見たいと思い、私から夫を誘いました。

 

はじめてIMAXで見たのですが、まずはその素晴らしさに感動。

 

なぜ今までIMAX鑑賞をしなかったのか後悔するほどでした。

 

列車が走るシーンや木漏れ日などが美しく、戦闘シーンの迫力が凄い。

 

気づくと終始拳を握りしめていて、終わったころには手汗でびっしょり。 

 

そして、この映画で主役ともいえる「炎柱 煉獄杏寿郎」のことも映画を見るまでは、顔もしゃべり方も苦手~と思っていたのに.....

 

映画を見見た日の夜、夢に出てくるほど心をわしづかみにされてしまいました。

 

この作品が人を引き付ける理由の1つに「ギャップ萌え」みたいなのがあるのかなと思います。

 

実はすっかりハマってしまった感があるのですが、悔しいから夫には言わない。

 

でも、すっかり続きを楽しみにしている私なのでした。

 

* この映画の感想を書きました *

 

 

まったく予備知識なしに見るよりは、映画(無限列車編)までのコミックやアニメを軽くでも見ておいたほうが楽しめます。

 

また人物名や相関図(ネタバレなし)で復習でき、鬼滅初心者に分かりやすい人物説明があったサイトがこちら↓

 

www.mottainaihonpo.com

『架空OL日記』苦痛だったはずのOL時代が愛おしく感じる不思議

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芸人バカリズムが「原作」・「脚本」・「主演」のドラマです。

 

原作は、2006年から3年の月日をかけ、バカリズムがネット上にこっそり銀行勤めのOLのフリをして綴っていたブログを書籍化した、「架空OL日記」。

 

 会社勤めの全ての女子が思わず「分かる!!」と言ってしまう、OLあるあるの日常です。

 

5人のキャストもとても個性的で「うちの会社にもこんな子、いるいる~!」と思わせるようなキャラクター。

 

終業後、みんなでご飯を食べに、コスメを買いに行ったり、ジムに行ったりと、とても仲良しなのがほほえましく羨ましいのですが時々、枡野さん(バカリズム)の心の声が聞こえて、これもまた分かる!ってなります。

 

ドラマでは、枡野さん(バカリズム)の心の声しか聞こえませんが、きっとそれぞれに心の声があるんだろうな...などと想像してみたり。

 

とにかく「OLの日常」なので淡々としていて、上司の悪口と食べ物の話ばかりしているんだけど、まぁまたそれがリアル。

 

わたし的に共感No.1ポイントは「月曜日に人格を与えている」ところ。私もOL時代、とにかく月曜日が大嫌いでした。

 

主題歌も「月曜日戦争」というタイトルで、またこれがとてもドラマによく合っています。(歌っているのは吉澤嘉代子さん)

 

 

出来事がいちいち小ネタで、それが女子の「あるあるー!」を誘います。

 

女装しているわけでもなく、ただスカートをはいているだけのバカリズムが、OLにしか見えない不思議。

 

1話が短いのでとても見やすく、ほんわりゆるゆると見ていたら...ラストがなかなか切なく、衝撃的。

 

毎日イライラしていたはずのOL時代が、なんとも愛おしく思えるようなドラマでした。

 

* このドラマの感想を書きました *

『プーと大人になった僕』大切なものを大切にできていない自分は迷子

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みなさんは”プーさん”のことをどれくらい知っていますか?

 

私は、あまりにも有名なキャラなので、なんか知ってる気になっていました。

 

「夢の国にいる黄色いクマさん」くらいの認識。

 

しかし!この映画を観て、全然プーの魅力を知らないんだと再確認。

 

プーとその仲間たちってこんなにカワイイんだと、終始キュンキュンしました。

 


ストーリーは、大人になったクリストファー・ロビンが、プーと奇跡的な再会を果たしたことをきっかけに、忘れてしまっていた大切なものを思い出していく姿を描くという、まぁありがちなお話。

 

...なのですが

 

大人になり、日々に追われ変わってしまったクリストファーロビンの気持ちも、その姿も痛いほどよく分かる。

 

そして、変わらないプーとその仲間たちに、心揺さぶられる。

 

疲れている人ほど、泣いてしまう映画かもしれません。

 


クリストファーロビンは、仕事に追われて家族との時間も取れず、大切なものを大切にできていない自分を「迷子」だと言います。

 

その気持ち、とても分かる。

 

だけど、長い人生だもの。

 

少々迷子になったっていいんだと私は思います。迷子になっても、出口は必ず見えるから。


疲れた時、癒されたい時にもおすすめの映画です。

 

* この映画の感想を書きました *

『こんな夜更けにバナナかよ』障碍者も健常者も、人は一人では生きていけない

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筋ジストロフィーが進行する中で、自分に正直に、そしてたくさんの人に愛され支えられながら生きる、実在の人物・鹿野靖明さんを描く実話です。

 

主人公は、よく言えば自分に正直な人。悪く言えば、超わがまま。

 

時に憎たらしいのだけれど、彼の周りにはいつもたくさんの人がいて笑顔が絶えません。

 

きっとそれは...人が好きで、とても正直で今を一生懸命生きているから。


障がいがあろうが、なかろうが...人は1人では生きていけません。

 

だから、出来ないことは出来ないと認めて人に頼る。サポートしてくれる人には心から感謝して、素直な自分をさらけ出して全力で向き合う。

 

よく考えると、それは人付き合いの基本なんだけど、現代社会ではそんな風に生きるのはなかなか難しい。

 

それはきっと、人前では表向きの自分を演じ、いい人でありたがるから。

 

だけど鹿野さんは、そんなことを気にすることなく常に全力。そして明るい。

 

そんな、とても人間的なところが魅力なんだろうなって思いました。

 

彼の周りの人たちもそんな姿に勇気をもらい、自分の人生を一生懸命生きようとします。

 

人とのコミュニケーションが苦手だったり、対人関係に悩んでいる若い子にも観てもらいたいなぁと思いました。

 

いつもガマンばかりするのではなく、人とつながるときは本気で...ときに頼ったりぶつかったりしていいんだよーって。

 

 

途中、数々のわがまま傍若無人っぷりに「この主人公イライラする...」という感情が芽生えます。

 

そして時同じくして、主人公の弱さや惨めさを垣間見ます。

 

そこで改めて、自分はこの主人公を「鹿野靖明さん」ではなく「障がい者の鹿野靖明さん」と見ていたんだなぁと気づかされます。

 

難病がテーマですが重くも暗くもなく。

 

すべてに共感するわけではなく、考えさせられるところもあり。

 

ロケ地が北海道なので、以前北海道旅行で行った場所がいくつか映ったりして、嬉しくなったりもしました。

 

俳優陣も豪華で大泉洋さんの演技も素晴らしかったです。

 

* この映画の感想を書きました *

『海街diary』普通の暮らしの普通の幸せをじんわり感じるストーリー

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父の死をきっかけに、香田幸(綾瀬はるか)・香田佳乃(長澤まさみ)・香田千佳(夏帆)の3姉妹と、異母兄弟の浅野すず(広瀬すず)が一緒に暮らし始める・・・という物語。

 

大きな事件が起こるわけでもなく、ただただ日常を描いている作品です。

 

でも、それぞれに迷いや葛藤があったり、恋をしたり、ケンカをしたり。

 

なんとなく、彼女たちの日常に自分に重ねてみたりして「普通の暮らしの幸せ」をじんわりと感じました。

 

 

私は長女だからか、自分をなんとなーく綾瀬はるかさんが演じる"長女"に重ねて観ました。

 

母親との折り合いの悪さとか、自分がしっかりしないといけない....という気持ちから少し意固地になってしまったりとか。

 

分かるよ~って感じ。


鎌倉の景色もとても美しかったし、メインの登場人物に悪人がいないので、穏やかな気持ちで観れます。

 

喪服で始まり、喪服で終わる・・・なのに爽やかで温かい物語でした。

 

* この映画の感想を書きました *

『ちょっと今から仕事やめてくる』お前にとって会社辞めるより簡単な事ってなんだ。死ぬことか?

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ブラック企業が舞台なのですが・・・その描写はちょっと滅入ります。

 

特に、黒木華さんと吉田鋼太郎さんの演技が上手なので、自分の職場がこんなんだったら・・・って想像するだけでキツイ。

 

希望をもって入社し、会社のために頑張ろう!と思って頑張っているうちに、感覚がマヒしてじわりじわりと、心と体を蝕むブラック企業…恐ろしいと思いました。


私自身、経営し長く働いた会社を2年前に辞めました。

 

自分自身が”会社を辞める”ということを経験して、声を大にして言いたいことは、会社や仕事はたくさんあるよってこと。

 

もちろん、全てが自分の希望する条件に合うというのは難しいかもしれません。

 

だけど、この長い人生「仕事」に自分を縛られる必要なんてないと思います。

 

まして限界まで我慢して命を絶ってしまうなんて、悲しすぎます。

 


仕事を辞めたら、もう次の仕事が見つからないかもしれない

 

根性がないヤツ・甘いヤツだって思われるかもしれない

 

家族が路頭に迷うかもしれない


真面目な人ほどそう思うと思います。

 

でも...だからどうした?死ぬよりマシ。

 

今のところに縛られず、新しい所を探せばいいと思います。

 

自分だけの人生、好きなように生きていいんだよ。

 

 

劇中にこんなセリフが出てきます。

 

「お前にとって会社辞めるより簡単な事ってなんだ。死ぬことか?」

 

きっと、渦中にいるといろいろと見失ってしまうのだと思うのだけれど、冷静に考えたら会社を辞める方がよっぽど簡単だよね。

 

家族を養っていたり、家のローンがあって簡単に仕事なんて辞められない.....という人も多いと思うけれど、自分だけで抱え込まないで、とにかく命を大切にしてほしい。

 

主人公に手を差し伸べてくれるヤマモト、そして主人公のご両親になんだか私も救われたような気持になりました。

 

* この映画の感想を書きました *
 
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